SGHトピックス

1年SG重点分野講座2

1月25日(木)1年SG重点分野講座生徒14名が箕面国際交流協会(MAFGA)・国際交流センターを訪問しました。3人の講師の方から講義を受けた後で、センター1階の喫茶室“comm cafe”で4人の在日外国人の方々と交流を行いました。

まず、センター館長 岩城 あすかさんから、トルコ留学経験の話や、夫はトルコ人であり日々異文化と接していることの話がありました。次に現在のトルコと周辺国をめぐる国際情勢の話があり、国際社会の動きを学ぶことができました。また、MAFGAが行う活動の説明や、国際化を迎えた日本社会や外国人が多く暮らす箕面市の現状についての話でした。

次に、大阪大学の今岡良子先生からモンゴルについて講演がありました。モンゴルは文化も制度も日本とは大きく異なることを学びました。モンゴルは「家畜文化」であり、「緯度が高い」「海から遠い」「降雨量が少ない」など日本とは大きく異なる環境や生活文化であること、日本では医者のいない地域があるがモンゴルではどんな田舎でもそれぞれの地域に医者がいること、また育児のため働けない人には国がお金を払う制度がモンゴルにはあることを学びました。

最後に、箕面市“暮らしづくりネットワーク北芝”で子供食堂などの活動をされている松村幸裕子さんより、「貧困とは?」というテーマでワークショップがありました。「衣食住がないこと」「お金がないこと」「家族がいないこと」「学校に行けないこと」など様々な意見が出ました。松村さんから、「お金はあるけど1人だけで暮らしている」のは貧困なのか?などの問いかけがあり、来年度のSGH課題研究テーマ『モンゴル 貧困とストリートチルドレン』につながる学習のよい機会となりました。

3人の方のお話を伺った後、“comm cafe”にて4つのグループに分かれてMAFGAの外国人スタッフ(ロシア・韓国・中国・ブラジル) 4人の方と交流しました。それぞれの国の文化紹介、日本での異文化体験そして、「私が高校生の時」のテーマでお話しいただきました。今回の訪問で、真のグローバル化とは何かを考えるとともに、来年度SGH海外実態調査で訪れるモンゴルについて学ぶ有意義な機会となりました。