SGHトピックス

2年スーパーグローバル(SG)重点分野講座8

6月13日(火)1~2限「スーパーグローバルスタディー(SGS)」において、第8回2年SG重点分野講座を行いました。「漁業地理学」がご専門の関西学院大学 文学部 文化歴史学科 教授 田和正孝先生をお迎えし、『マレーシア 環境破壊と経済発展~エビの養殖とマングローブの植林~①』をテーマに講演いただきました。
今回の講演では「地域をつなぐ人とモノ-水産物から考える」という視点でお話されました。前半は水産加工物の生産、特に養殖エビについてのお話しでした。普段私たちが食べている‘泳ぐエビ‘は、暖海性と公塩性を持つ水域で獲れ、主な種類は「ブラックタイガー」と「バナメイ」であることを学びました。
後半は、これまで主流であった「ブラックタイガー」はウイルスに弱い為、それに替わって最近では病気に強い南米原産の「バナメイ」が主に東南アジアで養殖にされている現状を学習しました。マングローブ林を伐採しエビ養殖池を造りエビを収穫していることで、環境破壊が深刻な問題となっており、世界のエビ一大消費国である日本に関わりが深いことも知りました。
今回、エビ養殖の今日に至るまでのプロセスを知ったことで、海外実態調査で訪問するマレーシアで、調査内容がより具体的になった貴重な講演でした。