教育の特色2

学校評価

平成24年度 府立学校に対する指示事項では、「校長は、自校の教育目標を踏まえ、中・長期的な展望に立った教育活動を進めるとともに、成果の検証を行うこと。
また、それらの取組みや成果等について、学校のWebページ等を通じて積極的かつ効果的な情報発信や広報活動に組織的に取り組むとともに、学校教育自己診断や学校協議会等を活用して保護者や地域の意見を学校運営に生かすなど、学校運営体制の整備・充実に努めること。」としています。

また、校長は、「めざす学校像の実現に向けて、中期的目標(3か年)を踏まえ、当該年度の重点目標を示した『学校経営計画及び自己評価』と、それに基づき当該年度の教育活動の具体的な方針を示した『学校教育計画』を策定し、PDCAサイクルによる学校経営を推進すること。」としています。

学校協議会

学校外部から学校についての意見・提言を求めるものとして、学校協議会が設置されています。本校では、学識経験者、地域の教育関係者、中学校保護者代表、福祉関係者、商工関係者、本校PTA及び同窓会代表により構成しています。毎年、3回の会議を行っています。

★会議の報告と提言

第1回(平成23年6月16日)

○生徒の生活実態を示す各種調査結果について

・前年度に比べて、考査前の学習開始時期が早く、勉強時間が長くなっており、学習意欲の喚起が実を結びつつあるとは思うが、まだ十分でない。保護者と協力して子どもの家庭での学習習慣の確立を図ることが必要である。

○生徒の中退について

・近年中退生徒数が増加傾向にある。連携中学校の3年生のみならず、2年生にまで体験授業を行うなど、中学生が事前に能勢高校を理解できるよう取組んではいるが、十分ではないようだ。より一層の中高の連携を進められたい。

第2回(平成23年10月20日)

○授業参観をおこなって

・授業に集中していない生徒が一部にいた。本人の努力不足もあるかもしれないが、学ぶ楽しさを実感させる授業づくりにさらに取り組んでいただきたい。

○観光甲子園、ユネスコスクールについて

・能勢町の支援もあり、大きな成果をあげた。今後もこの取組みを継続発展させるべきである。

第3回(平成24年3月8日)

○学校教育自己診断結果について

・「能勢高校に入学して良かった」と考える生徒の割合は低かったが、保護者は「入学させて良かった」と考える割合が高かった。学校が行っている様々な取組みの意義や成果について、もっと生徒に発信し学校に誇りを持てるようにするべきである。

○次年度に向けて

・地域連携は大きな成果を上げているが、さらなる広がりを期待する。
・ユネスコスクールの取組みを周知する必要がある。
・PTA役員だけでなく、全ての保護者が学校の行事や取組みに積極的に参加するようにすべきである。

★平成23年度委員  ◎は会長

大﨑 年史 社会福祉法人四幸舎和会くりのみ園 施設長
加堂 裕規 関西外国語大学短期大学部 教授 ◎
熊谷 陽子 能勢町立東中学校 校長
西河 巧  大阪府立能勢高等学校PTA 会長
濱 善男  大阪府立能勢高等学校同窓会 会長
平岡 光生 能勢町商工会 副会長
藤井 衛  能勢町立西中学校PTA 副会長
前田 満  能勢町教育委員会 教育長

★大阪府立能勢高等学校 学校協議会設置要項

(設置)
第1条 大阪府立能勢高等学校に学校協議会(以下「協議会」という)を設置する。

(趣旨及び目的)
第2条 協議会は、保護者や地域住民の意向を把握し、学校運営に反映させることにより開かれた学校作りを進めるために設置するものである。

また、協議会は、校長の求めに応じて、保護者や地域住民等が参加して多様な観点から意見交換や提言を行うことにより、保護者や地域住民等の学校に対する理解と信頼を深めるとともに、学校運営の改善に資することを目的とする。

(役割)
第3条 協議会は、校長の求めに応じて、次の事項について意見交換や提言を行う。

一 学校運営全般に関すること
二 学校教育自己診断及び診断結果に基づく学校運営の改善の方策等に関すること
三 その他、前条の趣旨を実現するために必要なこと

(委嘱)
第4条 協議会は、学校教育に対する理解と見識のある保護者や地域住民、有識者などから校長が委嘱した委員をもって構成する。

2 委員の人数は8名以内とする。

(任期等)
第5条 委員の任期は1年とし、再任は妨げない。ただし、別に最長年限を定める。
2 特別の事情がある場合、校長は任期の途中で委員を解任することができる。
3 校長は、委員に欠員が生じたとき、新たな委員を委嘱することができる。この場合、任期は前任者の残任期間とする。

(会議の運営等)
第6条 委員の中から会長を互選する。
2 会長は、校長の求めに応じて協議会を招集する。
3 会長は、校長の提示した協議議題について、意見交換や提言を行うために会議を運営する。
4 校長は、協議事項について説明し、必要に応じて意見を述べる。
5 協議会は必要に応じ、校長の同意を得て、委員以外から意見を聴取することができる。
6 校長は、協議会で出された意見や提言について校内で検討し、その結果を協議会に説明する。
7 学校は、協議事項や協議会でされた意見・提言について、保護者や地域社会に広く情報提供を行う。
8 協議会は、年3回程度開催する。
9 協議会は原則として公開する。ただし、学校運営への支障やプライバシーの侵害のおそれがあるなどの場合は、非公開とすることができる。
10 校長は、委員の委嘱や協議会の運営について、必要に応じ教育委員会と協議を行う。

(守秘義務等)
第7条 校長は、委員に対して、協議会において知り得たことについて守秘義務を課すことができる。

(事務局)
第8条 協議会の事務局を本校におき、協議会に関する庶務を行う。

(その他)
第9条 この要項に定めるもののほか、学校協議会に関して必要な事項は、校長が定めるものとする。

学校評価報告書

めざす学校像を踏まえ、本年度の重点目標に基づく具体的な取組みの実践とその実践内容に対する自己評価を行うことにより、学校改善を図っています。ここでは、学校教育自己診断における結果と分析・学校協議会における提言内容を加えたものとして報告します。

平成23年度 学校評価報告書はこちらです

学校教育自己診断

学校の教育活動が生徒の実態や保護者の学校教育に対するニーズ等に対応しているかどうかについて、学校自らが診断票(診断基準)に基づいて学校教育計画の達成度を点検し、学校教育改善のための方策を明らかにするものです。

平成21~23年度までの結果推移はこちらです

★平成23年度の実施について

平成24年1月に、生徒、保護者、教職員を対象に実施しました。結果の概要は次のとおりです。

生徒結果

・能勢高校に入学して良かったと思う生徒が昨年に比して少なからず減少した(マイナス19%)。2年生が36%にとどまったことが影響した。

・「産業社会と人間」や「総合的な学習の時間」等を通じたキャリア教育が自分の将来設計に役立つと思う生徒が46%(昨年比マイナス17%)、またそれらを通じ発表する力や研究する力がついたと思う生徒が40%(昨年比13%)に留まった。現在の「産社」「総学」のあり方を、生徒自身がテーマや課題を設定し、その解決を図るかたちにするなど、生徒が体験的・主体的に学ぶことができるようにする必要がある。

保護者結果

・89%が子どもと将来のことを話し合う良好な親子関係であり、85%が子どもの基本的生活習慣について注意している。

・昨年に比して、能勢高校が地域から信頼される学校であるという回答と、子どもを能勢高校に入学させてよかったという回答がそれぞれプラス10%、プラス8%増加した。

教職員

・教育課程の整備や、放課後や長期休業中の講習、キャリア教育、国際交流の指導などは100%の教員が肯定的に評価している。また、学習の到達度や意欲の低い生徒への指導、個に応じた進路指導、生徒のプレゼンテーション能力の向上、教育目標を踏まえた教育活動の実践なども90%以上が肯定的に評価している。

・生徒の不必要なアルバイトの抑制や、小規模校、中高一貫教育校としての特徴を活かしたクラブ活動のシステムづくりについて、肯定的評価が昨年同様20%以下に留まり、改善されていないことが課題である。

授業評価

生徒に主体的に学習に取り組む態度を養うためには、生徒にとって「魅力的な授業」「わかる授業」が日々行われることが重要であり、そのため教員自らが授業改善に取り組むことが求められています。本校では、全教員が担当する全科目を目標に掲げ、生徒による授業評価を7月に実施し、その結果をもとに授業改善を行った結果を測るためさらに1月に実施しています。今後は、その成果や課題を共有しながら学校全体で組織的に取組みを進めていきたいと考えています。

★平成23年度の実施について

6月に府教育センター「カリキュラム研究室」の指導主事を講師に迎え、職員研修を行いました。その指導助言を受けて、質問項目をいくつか変更し、学校教育目標の達成の度合いを直接に図ることができるようにしました。

平成23年度授業評価アンケート実施結果はこちらです