農場このごろ

農場このごろ

  • さっそくトマト

    2019年4月15日(月) | 農場このごろ

    『食用作物』専攻生たちが、定植適期を迎えたトマト苗の植え付けを行いました。今年度の授業・栽培計画などの説明の後、栽培管理を行うビニールハウスに移動し実習手順の説明がありました。その話の中、それぞれ個人の一歩の長さや手のひら大きさなどの寸法を知っておくことで、普段の生活や実習において大体の長さの把握に役立つという、目から鱗が落ちる余談もありながらの実習開始になりました。

    自分の寸法を知りました


    ホルモン処理や収穫が行いやすいように花芽を外側に揃え、株間70cmできれいに定植しました。その後、トマトの誘引をゆっくり丁寧に行いました。まだまだ寒い日に注意しての管理になりますが、トマトはスタートを切りました。

    手分けしてマルチ張り


    小さい花芽を確認して定植


    ゆっくり丁寧に誘引

  • 満開の新学期

    2019年4月10日(水) | 農場このごろ

    3月27日にサクラの開花宣言をされた大阪に在りながら、大阪府北部に位置する能勢高校付属農場では、入学式を翌日に控えた4月4日に5輪以上の開花を確認したので、非公式に開花宣言を出しました。

    5輪以上なので…開花!


    満開のように見える非公式標本木


    翌5日には、めでたく大阪府立豊中高等学校能勢分校の新入生を迎え、新年度がスタートしました。8日、新入生と2・3年生合同の始業式を行いました。サクラも満開近くまで花を咲かせ、ドキドキではなくワクワクの春になりました。

    実は近くで見ると、蕾がいっぱい


    9日、新年度早々の農場実習では、果樹利用で栽培しているモモが開花を始めたので、専攻生たちが良い蕾だけを残す摘蕾作業に臨みました。一斉に花々は開花し、実習作業が待ったなしでやって来る春先は、心も体もスタートダッシュで乗り切ってほしいものです。

    モモの花も蕾がいっぱい


    手慣れた実習、摘蕾作業

  • 次年度の準備が進みます

    2019年3月22日(金) | 農場このごろ

    あと10日ほどで新学期を迎えるこの時期の農場は、ウメは満開を迎え、サクラは蕾を膨らませてきました。

    少し満開を過ぎたウメの花


    もう少しで開花


    今年は暖冬の影響を受けたのか、食用作物で栽培する野菜苗も、少し速いペースで順調に育っています。

    細くか弱いネギの苗、冬には太く立派なねぎに


    夏野菜代表トマト苗


    新年度が始まると、気持ちも新たに農場実習が行われます。色々な発見ができる一年のスタートに、農場の木々や野鳥・昆虫なども活動を開始しました。

  • マツボックリ盆栽を作製しました

    2019年1月25日(金) | 農場このごろ

    3年生の『植物バイオテクノロジー』の授業で、マツボックリ盆栽を作製しました。マツカサ(マツボックリ)から採取した種を発芽させ、生徒一人ひとりが、その経緯観察などの学習を行いました。3学期に入り、5センチメートルほどに成長した実生のマツと、マツカサそして農場から採取したコケを利用して、それぞれの大きな思いを込めた、小さな盆栽ができあがりました。

    茶碗にそれぞれ思いを込めて作製


    すべての製作物を並べて

  • 暖かい日が続いても・・・

    2018年12月6日(木) | 農場このごろ

    師走に入ったのにもかかわらず、異常気象とも言えそうなくらいの暖かい日が続いています。能勢高校農場では、色々あった今年の気候を軽視する事無く、それぞれの部署が冬の準備を着々と行っています。
    「食用作物」の管理するビニールハウスでは、度重なる台風と大雨の影響で少し歪んだ箇所があるため、少しでも雪での被害を出さないように、補強のための支柱を追加で設置しました。作物の栽培には邪魔になる位置になったのですが、簡単に取り外せるように考え、管理のときは取り外しが行えるようにしました。

    北側部分を集中的に補強


    今年度の農場の運営管理は、危険予測と危険回避が大きなテーマになっているのかもしれません。

  • そろそろミツバチも冬支度

    2018年11月12日(月) | 農場このごろ

    朝晩の気温が一桁を記録するようになってきた農場では、本格的な冬を前にして、動物管理が飼育しているミツバチの冬支度を行いました。継箱(二階建ての状態)で管理していたものを、ミツバチの数も少なくなってきたので、単箱(一階建て)での管理にしました。女王蜂はまだ産卵を行っているのですが、あえてミツバチをギュウギュウの満員状態にし、巣内の温度が低くならないような状態にしました。

    整理前の継箱の状態


    ミツバチを密集させて給餌中


    農場近くで咲き、越冬用の蜜として期待しているセイタカアワダチソウの花も終わりを迎え、越冬用の貯蜜量が少し不安だったので、給餌も行いました。

    一滴のエサも大切にいただきます


    寒風の吹きさらす真冬の農場は、ミツバチにとってまあまあ厳しい環境なので、段ボールを使用して巣門を小さくし、巣箱全体にはトラックのシートで作製したカバーを掛けてあげました。

    ペラペラだけど温いらしい


    こらから本格的な冬の時期になってくると、暖かい日を活用しての管理になってきます。

    冬には時々この状態(以前の冬)

  • 平成最後の稲刈り実習

    2018年9月26日(水) | 農場このごろ

    こめ学の専攻生たちが、二週間遅れで稲刈りを行いました。本来、稲刈りの予定日は9月6日でしたが、台風の影響で田んぼの水位も上昇し、また農場も被害を受けたことから、一週間先の13日に実習を延期しました。しかし、13日も降雨の為に再び延期を余儀なくされました。
    さらに一週間が過ぎた20日、もう収穫適期を逃しそうなので、専攻生たちと話し合って、小雨の降る中、1・2時間目に稲刈りを決行しました。今年は、台風もきつく当たっているので、頑丈な稲木を組み立てて、稲刈り・天日干しに臨みました。
    専攻生たちは、足元の悪い中、稲刈り鎌を使用し丁寧に決まった株数を刈り取り、束を作っていきました。

    丁寧な刈り取り実習

    運びやすいようまとめて

    その後、稲木に手際よく掛けていき作業は終了しました。

    最初はバランスよく稲木かけ

    作業が一段落して集合写真

    今年は、悪天候の為にバインダーを使用しての実習は見送り、機械の説明は雨をよけて、ビニールハウス内で学習しました。

    雨をよけてのバインダー学習

    23日、農場職員と普通科の教員(本年度は、農場理解を深める為に共同作業を行い、微力ながら農場の作業をしている)とで、残り2/3の稲刈りを行いました。足元が悪い中での作業になり、4時間余りの時間と体力を費やし、ヘトヘトの状態で作業は終了しました。

    職員の全力作業

    協力いただいた先生方

    収穫作業も追い込みに入ってきました。この後、脱穀・籾摺りと雨も無く、順調に作業が進むことを望んでいます。

  • 農場の補修作業

    2018年9月19日(水) | 農場このごろ

    9月7日から8日にかけての大雨で、農場は再び傷つきました。安全な学習環境を作り出すために日々努力し、以前の災害の復旧を行っている最中だったので、職員の気持ちも少し傷つきました。
    農場メイン道路横の大きな水路に流れ込む法面(のりめん)が、縦約2m、横約2mの範囲で崩れました。水の流れ込む箇所だけに、緊急の工事が必要とされ、職員総出で補修作業を行いました。水路に流れ込んだ大きな石を含む土砂を取り除いた後、崩れた法面に砕石などを充てんし簡単に水路を敷設しました。

    とりあえず水路を確保

    収穫の秋に飛び込んできた災害に、「農場はお大忙し」の秋になっています。

  • ほんまにやめて!

    2018年9月4日(火) | 農場このごろ

    今年度の初夏以降の、大阪北部を震源とする地震・西日本豪雨・台風による被害を受けたられた方々に心よりお見舞い申し上げます。
    能勢高校の農場でも、それぞれの災害時に被害がありました。地震の時は、管理棟のガラスが割れました。また、大雨による被害では能勢高校に通じる道が崩落し、授業時間の変更や実習の開始時間の変更も余儀なくされました。

    能勢高校に通じる道の土砂崩れ

    台風では施設に土砂の流入など大きな被害がありました。

    濁流に流された流木で立水栓が破損

    また、収穫前の生産物にも大きな被害が出ました。

    折れてしまった大切なクリの木

    色々な災害被害の片付けや、災害の予想される台風への対策に翻弄されています。

    風の水が流入しないように土嚢を積んで対策

    9月3日現在、近畿地方に接近すると予想されている台風に『ほんまにやめて!』と懇願したい気持ちでいっぱいです。

  • クリの花が満開なりました

    2018年6月7日(木) | 農場このごろ

    農場ではクリの花が満開になり、独特の香りを放つ時期を迎えました。能勢高校の農場では、さまざまな品種のクリを栽培しているため、独特の香りが長く続きます。丹波栗で知られる、能勢町歌垣を発祥とする『銀寄』の栽培も、多く行っています。今年も銀寄クリが大きく育つことに期待しながらの管理を行っています。

    オフホワイトでブラシのようなクリの花

    さまざまな品種の栽培しているクリ圃場


    また「くらしと動物」の授業で管理しているミツバチは、梅雨の晴れ間をぬってクリの花を訪れ、一心不乱に蜜を集める姿を見せてくれています。農作物が豊作になることに、ミツバチが関わっていることを実感しながら、感謝と管理が続きます。